ブログをやっていると、開業届をいつ出すのか悩む瞬間はありませんか?
ブログの開設日?収益が出た時?年20万円を超えた時?
正解がないだけに、筆者も悩みました。
筆者は2023年2月にブログを開始し、2023年の3月に開業届を提出しました。
言葉でいうだけでは簡単ですが、実際に行動するまでは大きな葛藤がありました。
このブログを読むことで、同じように開業するべきか悩んでいる方の手助けになれば幸いです。
開業届の出し方
こちらの記事で、詳しく紹介しています。
開業届の提出を、無料でサポートしてくれるサービスです。
なぜ開業届を考え始めた?
元々ブログが安定して収入が出るようになったら、開業届自体は提出するつもりでした。
理由としては、ブログの内容に使った製品の費用やサーバー代を経費にできるからです。
ブログで収益が出ること自体は、半年は見ておくつもりだったのでのんびり構えていました。
しかしありがたいことに、開設1ヶ月で収益を発生させることができました。
今後のことを考え開業届を検討しました。
開業をするにあたり不安なこと
- 青色確定申告がしっかりできるのか
- 税金関係がきちんとできるのか
- 自分の青色確定申告に関する知識は正しいのか
税金に関してはこちらの書籍で勉強しました。
開業後に購入したので、経費に回しています。
青色確定申告に関しての知識も書籍で深められたので、開業前に読むのもおすすめです。
漫画形式で読みやすく、知識がない人にもわかりやすく書かれています。
開業届を出すか悩んだ理由
筆者は現在会社員です。
ブログでぽっとでの収益はあったものの、継続的に続くかわかりません。
一過性の可能性があるにもかかわらず、開業届を出していいのかと悩みました。
会社員の筆者にとって、「個人事業主になる」というのはそれだけ大きなことをするイメージでした。
覚悟が決まっていない状態だったため、すぐに行動に起こすことができませんでした。
開業届けを出す前にやったこと
開業のために情報収集
悩んでいても仕方ないので開業をする前提で情報収集を始めました。
幸いブロガーから個人事業主になった方のブログが、たくさん見つかったので大変参考になりました。
その中で分かったのは以下のことです。
青色確定申告のメリット
- サーバー代・ドメイン代などを経費にできる
- 年55万円までが控除対象となるため、節税効果が高い(e-Taxで確定申告をすれば65万円まで控除!)
- 赤字を3年繰越ができる
- 家賃や電気代が経費にできる
- 30万円未満の固定資産が全額経費にできる
サーバー代・ドメイン代などを経費にできる
今後ブログを続けていくなかでサーバー代・ドメイン代はランニングコストになります。
開業日の前の経費は開業費として計上できるため、初年度から開業届を出すのがお得だと考えました。
今後ワードプレスのテーマを変える際にも、テーマ代も経費にできるのは魅力的でした。
年55万円までが控除対象となるため、節税効果が高い
控除があると支払う税金が少なくなります。
e-Taxを利用した確定申告であれば、最大年65万円の控除が得られます。
副業で年20万円の給与を超えてしまう場合、税金の支払いは必要ですが、できるだけ節税したいと考えました。
赤字を3年繰越ができる
ブログを始めた当初はサーバー代やテーマ代、書籍代など初期費用がかかります。
しかしブログの収入が安定するのには時間がかかります。
青色確定申告であれば、 初年度が赤字だったとしても翌年以降に繰り越せるので安心です。
家賃や電気代が経費にできる
ブロガーは自宅で作業するため、家賃や電気代が経費にできます。
もちろん全額とはいきませんが、按分と言って生活費の1部を経費として計算できます。
水道代やガス代は、ブログの執筆には直接的関係ないため経費にはできません。
30万円未満の固定資産が全額経費にできる
白色確定申告だと10万円を超える固定資産は一括で経費にはできませんが、青色確定申告では30万円未満の商品は一括で経費にできます。
パソコンのような大きな買い物をしたときに、一括で経費にできるためその年の節税効果が高くなります。
ブロガーという仕事の性質上、大きなメリットではないかもしれませんが、あると便利だと感じました。
青色確定申告のデメリット
- 事前申告が必要
- 簿記の知識がないと複数簿記の仕訳が難しい
- 本業がある場合、退職時失業手当がもらえない可能性がある
事前申告が必要
青色確定申告を行うには、その年の3月15日までか開業日から2ヶ月以内に青色申告承認申請書の提出が必要です。
この期間を過ぎてしまうと、青色確定申告はその翌月を翌年からになります。
ただし、開業日の設定は自分でできるので青色申告承認申請書の提出ができるように、開業日を任意の日付にずらすことも可能です。
その際は開業日の前の経費は、全て開業費にする必要があります。
簿記の知識がないと複数簿記の仕訳が難しい
年間65万円の控除を受けるには、オンラインでの複数簿記での提出が必要です。
簿記の知識がない人が1人で行うのは無理があるため、ソフトの会計ソフトの導入が必須です。
会計ソフトの金額も経費に計上できるので、必要経費と考えることをおすすめします。
会計ソフトのおすすめは後述します。
本業がある場合、退職時失業手当がもらえない可能性がある
本業がある方が悩まれるポイントだと思います。
筆者の場合は、 退職しても失業保険を受給する可能性が低いと考え、届を提出しました。
失業保険をもらってる間は、アルバイトなど給与が発生する仕事をすると、日割り分の失業保険がもらえません。
失業保険の金額を計算した上で、 受給する可能性があるかどうか検討した方が良いかと思います。
開業届を出すと決めた決め手
「どうせいつかだすなら今だそう」と思いました。
悩んでいる時間がもったいないですし、開業費の項目は増えていくしいいことがないなと感じました。
開業した感想
開業費届はあっさりと受理されました。
こんなものかという感想です。
あまりにあっさりしすぎて実感自体はわきませんが、知識がないなりに領収書を保管しなきゃという義務感は発生しました。
開業届を出した後にすること
開業届を出したら一安心です。
しかし、日々会計業務は溜まっていきます。
できるだけ早めに次の作業に移りましょう。
会計ソフトの導入
青色確定申告を入力する場合、会計ソフトはほとんどが有料になります。
無料の会計ソフトもありますが、有料の会計ソフトの方が便利です。
簿記の知識があったとしても、自身で書類を作成するのはあまりおすすめできません。
会計ソフトのおすすめ(PR)
会計ソフトにはクラウド型とインストール型がありますが、クラウド型の方がスマホのアプリで仕訳できたりと便利なため筆者はクラウド型をおすすめします。
やよいの青色申告オンラインはシェア率No.1の会計ソフトです。
セルフプランであれば1年間無料でお試しできるので、費用を抑えたい方におすすめです。
何を使うか決められない場合は一回こちらで始めて、後で別のソフトに変えてもいいかと思います。
会計freeeはブロガーで使っている方が多い印象です。
レシートの読み取り精度が高く、アプリで設定のほとんどが完了するのが魅力です。
ブロガーではあまり使う機会がないですが、別のソフトを入れずに請求書の作成ができるため、ライターを兼任する方には便利です。
マネーフォワード クラウド確定申告は提携している銀行が多いのがメリットです。
会計ソフトに口座を同期すると、自動で仕訳をしてくれます。
ブログの収入を別口座に分けている時にとても便利です。
また、アプリの使用感がとてもよく、感覚的に使用できるので使いやすかったです。
こちらも1ヶ月間のトライアル期間があります。
領収書の管理の確認
領収書は7年保管が必要です。
量が膨大になりそうなため、オンライン保管にできないか考えています。
メリットもデメリットもありそうなので、現在情報収集中です。
仕訳の勉強
簿記に関しての知識はありましたので売掛金、買掛金などの意味はわかりますが、普段使う勘定項目がどれにあたるのか調べ直しました。
仕訳したい内容を検索すれば大体答えはでるのでなんとかなりそうです。
開業してよかった?一ヶ月目の感想
始めたばかりで正直よかったかよくなかったのかはわかりませんが、ブログに関しての意識はかなり変わりました。
仕事としてやろう!という気持ちになったので、いい区切りになります。
個人事業主として確立できれば、現在の仕事を辞めても大きな不安は少なくなると感じました。
何よりこの年齢で、自身の可能性を感じることができました。
悩まれている方は、メリットデメリットを検討し、後悔しない結論を出せればと思います。